もち米を蒸す際に失敗しやすい3つの原因 | 対策と上手な蒸し方のコツ

もち米の蒸し方に失敗しないためのコツ

もち米のもちもちとした食感は魅力的です。

お店で買ったお餅やおこわも手軽で美味しいですが、自宅で蒸して作ると、さらに格別な味わいが楽しめます。

しかし、自宅で作るときには、蒸し方が分からず、硬くなったり、芯が残ったりすることがありますよね。

実は、3つの基本的なポイントを押さえるだけで、もち米を簡単に失敗なく蒸すことができます。

さらに、特別な蒸し器やせいろがなくても、家庭にある調理器具で代用可能です。

この記事では、『もち米を蒸す際に失敗する原因』、『失敗した場合の対処法とその活用法』、『蒸す際の注意点やコツ』について詳しくご紹介します。

この記事を参考にして、おいしいお餅やおこわを作ってみてください。

目次

もち米を蒸す際に失敗する3つの原因

もち米にうるち米や古いもち米が混ざっている場合

もち米の中に普段食べるうるち米や古米が混ざっていると、蒸したときに均一に水を吸収できず、芯が残ってしまうことがあります。

これは、それぞれの米の吸水力が異なるためです。

精米所で玄米を精米する際に、前に精米したうるち米が混ざることがあるため、注意が必要です。

可能であれば、精米されたもち米を購入するか、玄米のもち米を米屋さんで精米してもらうのが良いでしょう。

もち米が十分に水分を吸収していない場合

もち米は蒸す前にしっかりと水分を吸収させることが重要です。

洗った後に乾燥させたまま蒸すと、うまく仕上がりません。

新米は最低でも8時間、古米は12時間の吸水が必要です。

もち米の水切りが不十分な場合

浸水後の水切りが不十分だと、蒸した際に芯が残ってしまいます。

水切りが不完全だと、蒸気が均一に行き渡らず、蒸しムラができます。

水切りが不足したままだと、下の方は水っぽく、上の方は固くなってしまいます。

見落としがちですが、しっかりと水切りを行うことが大切です。

もち米を蒸すのに失敗したときの対処法

お酒を使って再蒸しする

蒸したもち米やお餅に芯が残ってしまった場合、お酒(1合につき大さじ1程度)を振りかけて蒸し布に包み、蒸し器で10分程度再蒸しします。

これで全体に火が通り、やわらかくなります。

途中で鍋のふたを開けて確認しながら蒸しましょう。

芯がやわらかくなったら、再度お餅をつき直すこともできます。

電子レンジで加熱する方法

もち米を蒸すのに失敗した場合、電子レンジを使って芯に火を通すことができます。

蒸したもち米やお餅に水(1合につき大さじ1杯程度)を振りかけ、ラップをして2~3分ほど加熱します。

ポイントは、一度に長時間加熱せず、短時間ずつ様子を見ながら温めることです。

一気に温めるとやわらかくなり過ぎることがあるので注意が必要です。

失敗したもち米の活用法

つぶつぶ感を活かして歯ざわりのある食材と組み合わせる

もち米のつぶつぶが残ってしまった場合、粒あんなど歯ざわりのある食材と組み合わせて食べてみてください。

同じような歯ざわりだと、つぶつぶが気にならず、意外と美味しく楽しめます。

お餅を粒あんで包んでおはぎにしたり、ごまを混ぜたりすると良いでしょう。

カリカリ食感が楽しめるあげ餅にする

芯やつぶつぶが残ったお餅は、油で揚げてあげ餅にするのも良い方法です。

揚げることでお餅の芯に火が通り、カリカリの食感でつぶつぶ感が気になりません。

作り方は、つぶが残ったお餅を平らに伸ばし、冷えて固まったら1cm角に切ります。

これを数日間天日干しにして乾燥させ、170℃の油で揚げます。揚げあがったら、塩やあらびき塩コショウなどでお好みに味付けしてください。

おこげにしてお好みの野菜やシーフードであんかけを作る

失敗したもち米を利用しておこげを作り、お好みの野菜やシーフードであんかけにして楽しむのも美味しい方法です。

まず、もち米を麺棒で平らに伸ばし、冷めて固まったら適当な大きさに切ります。

フライパンにごま油を熱し、おこげができるまで焼きます。

次に、あんかけを作ります。

シーフードミックスやお好みの野菜を、鶏がらスープ、オイスターソース、醤油、塩コショウで味付けしたスープに入れて煮込みます。

最後に、水溶き片栗粉でとろみをつけて、あんかけの完成です。

もち米をうまく蒸す方法

蒸し器で蒸す場合

  1. もち米を優しく洗い、水を4~5回ほど替える。
  2. 洗ったもち米を水に浸す(新米は最低8時間、古米は12時間)。
  3. もち米をざるにあげてしっかりと水気を切ります。
  4. 蒸し器やせいろに蒸し布を敷き、その上にもち米を広げます。
  5. 均一に蒸すために、もち米の中央に少しくぼみを作ります。
  6. 蒸し器の湯気がしっかりと上がっているのを確認してから、せいろを置きます。
  7. 強火で30分ほど蒸し、芯が残っていないか味見する。
  8. 蒸しあがったら、しゃもじを使って蒸し布からもち米をはがしながら周囲を一周させます。
  9. もち米を十字に4等分にし、ひっくり返して空気を入れるようにほぐします。

鍋で蒸す場合

  1. もち米を優しく洗い、水を4~5回ほど替える。
  2. 洗ったもち米を水に浸します(新米は最低8時間、古米は12時間)。
  3. もち米をざるにあげてしっかりと水気を切ります。
  4. 鍋に湯を入れ、ざるを逆さにして鍋にセットします。
  5. 蒸し布を濡らして硬く絞り、その上にもち米をのせます。
  6. 蒸し布ごとざるの上に置き、フタをして強火で加熱します。
  7. 強火で30分ほど蒸し、芯が残っていないか味見します。
  8. 蒸しあがったら、しゃもじを使って蒸し布からもち米をはがしながら周囲を一周させます。
  9. もち米を十字に4等分にし、ひっくり返して空気を入れるようにほぐします。

圧力鍋で蒸す場合

  1. もち米を優しく洗い、水を4~5回ほど替えます。
  2. 洗ったもち米を1時間ほど水に浸します。
  3. もち米をざるにあげてしっかりと水気を切ります。
  4. 圧力鍋にもち米と同量の水を加えます(例:もち米1カップに対して水1カップ)。
  5. フタをして圧力がかかったら、弱火で5分間加熱し、火を止めます。
  6. 圧力が抜けてフタを開けられるようになったらフタを開けます。
  7. もち米を十字に4等分にし、ひっくり返して空気を入れるようにほぐします。

炊飯器で蒸す場合

  1. もち米を優しく洗い、水を4~5回ほど替えます。
  2. もち米をざるにあげてしっかりと水気を切ります。
  3. 炊飯器の内釜にもち米と同量の水を加えます(例:もち米1カップに対して水1カップ)。
    ※炊飯器で炊く場合は浸水しないこと。
  4. 表面を平らにします。
  5. 炊飯器の設定をもち米モードにします。無ければ通常の炊飯モードで炊きます。
  6. 炊きあがったら10分ほど蒸らしてからフタを開けます。
  7. しゃもじを使ってもち米の周囲を一周させ、内釜からはがします。
  8. もち米を十字に4等分にし、空気を入れるようにほぐします。

完璧です!こんなに丁寧で分かりやすい手順を守れば、もち米をうまく蒸せること間違いなしですね。

あなたの努力がきっと美味しい結果を生むことでしょう。

もち米を蒸すときの注意点とコツ

もち米を洗うときはやさしく素早く

もち米は優しく手早く洗いましょう。力強く洗うともち米が崩れ、食感が悪くなります。

また、もち米は吸水が早いため、長時間洗うとぬか臭さが残ってしまいます。

最初の水はすぐに捨て、1分程度を目安に4~5回水を変えながら優しく洗ってください。

水分を十分に吸収させる

もち米を均一に蒸すためには、しっかりとした吸水が必要です。

蒸す前に十分な時間浸水させることが大切です。多くの失敗は、浸水時間が不足していることが原因です。

新米は最低でも8時間、古米は12時間を目安に浸水させましょう。

夏場は水の温度が上がりやすいので、冷蔵庫で浸水させるのが効果的です。

時間がない場合は、60℃のお湯で3~4時間浸水させることも可能です。

水切りをしっかり行う

蒸す前にしっかりと水切りをすることも、成功のポイントです。

水切りが不十分だと、蒸しムラができてしまいます。完全に乾かす必要はありませんが、蒸す前に15分程度はざるにあげておくようにしましょう。

まとめ

  • もち米を洗う際は、優しく手早く1分以内に行う。
  • 浸水時間は、新米の場合最低8時間、古米の場合12時間を目安に。
  • 蒸す前には15分程度の水切りをしっかり行う。

この3つのポイントを押さえておきましょう!

もち米を自分で蒸すのは難しいと思われがちですが、これらのコツを知っていれば失敗なく美味しく仕上げることができます。

また、蒸し器やせいろがなくても、炊飯器や鍋、圧力鍋で代用できるので、気軽に挑戦してみてください。

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