2歳前後の子どもが見せるイヤイヤ期について。
「イヤ」という反応が頻繁に出るこの時期は、親にとって大きな挑戦です。
この困難な時期を、親子でストレスなく乗り越える方法はあるのでしょうか？
今回は、イヤイヤ期での有効な対応策を詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
イヤイヤ期とは何か？
イヤイヤ期とは、子どもがなんにでも「イヤ」と反発する時期を言います。
特に2歳頃の子どもによく見られ、”魔の2歳”とも呼ばれるほど、育児の大きなハードルとなります。
なぜ「イヤ」と言うのか？
2歳頃に「イヤ」という言葉が増えるのには、どんな理由があるのでしょうか。
ここでは、「イヤ」と言う背後にある主な理由を探り、その理解を深めます。
自立心が芽生える時期
2歳前後は、子どもが日常生活の基本活動を自分で行い始める大切な時期です。
歩く、走る、着替える、整理する、食べるといったことを自分でできるようになり、それに成功すると大きな満足感を感じます。
自立したいという気持ちは強くなりますが、まだ上手にできないことも多いです。
大人が手伝おうとすると、自分でやりたいという思いから「イヤ」と反発することもあります。
親の関心を引きたい
2歳頃になると、新しいことに挑戦したい気持ちと親に甘えたい気持ちが入り混じります。
自分でできることが増えると、親の手がかからなくなり、「もっと構ってほしい」「甘えたい」という気持ちが強くなるのです。
しかし、言葉でうまく表現できないため、「イヤ」と言って親の注意を引こうとします。
できないことへの不満
0歳から1歳にかけての成長に比べ、自分でできることがぐんと増えるものの、新しい挑戦は失敗も伴います。
すべてを自力でやり遂げたいと願いつつ、上手くいかないことに対するストレスを感じ、「イヤ」と不満を表すことで、そのイライラを親に向けることがあります。
子どものイヤイヤ期に対する3つの対応策
子どもが「イヤ」と自己主張を始めることは、精神的な成長の証しです。
しかし、すべてに「イヤイヤ」と言う子どもの扱いは、親にとってストレスになりがちです。
以下では、イヤイヤ期を上手に乗り切るための3つの方法を紹介します。
共感を示す
子どもが「イヤ」と言う時、それは無意味な反発ではありません。
子どもにはその行動や発言に至る自分なりの理由があります。たとえそれが不合理に思えても、「それは大変だったね」と共感を示してあげましょう。
これにより、まだ上手く言葉にできないかもしれないけれど、自分の意見を伝えようとする意欲が育ちます。
質問を重ねてすぐに答えを引き出そうとすると、子どもは心を閉ざしてしまうことがあるので、彼らが自分から話すのを待つのが重要です。
子供の取り組みを支援する
大人が行うよりも時間がかかることは明らかですが、子供が自分で何かをしようとする努力を否定してはいけません。
そうすることは、彼らの自立心を育てる上で逆効果になる可能性があります。
全てを一人でさせるのが難しい時も、一緒に始めて途中から子供に任せることで、彼らに達成感と満足感を提供できます。
行動替えをスムーズにする工夫
子供が一つの遊びや活動に夢中になっている時に、次へ移るよう促すのは難しいことがあります。
何を提案しても「イヤ」と反発されがちで、これが親のストレスにつながることも。
そんな時は、「これが終わったら、次にこれをしようね」と声かけの仕方を工夫してみましょう。
突然の変更ではなく、適度な準備時間を設けることで、子供の抵抗感を減らし、スムーズに次の活動へと移行させることができます。
イヤイヤ期での親の忍耐力が試される時
イヤイヤ期の子どもに対応することで忍耐力の限界を感じる親御さんは多いです。
次のポイントを参考にしてみてください。
- スケジュールには余裕を持つこと
- 無理に干渉しないこと
- どもとの適切な距離感を保つこと
子どもの経験不足が原因で物事が上手くいかない時、親のストレスが高まりがちです。
そうした時には、計画に余裕を持って事前の準備をすることが大切です。
また、子どもが不機嫌な時には、無理に介入せず、適切な距離感を保つことが重要です。
適切な距離感を維持することで、イヤイヤ期でもストレスなく対処できます。
まとめ
イヤイヤ期を乗り切るための重要ポイントを紹介しました。
イヤイヤ期は子どもの精神的な成長が促進される大切な時期であり、永遠に続くわけではありません。
紹介した対策をうまく活用して、ストレスを最小限に抑えつつ、楽しく育児を進めることができれば、この挑戦的な時期を乗り越えることができるでしょう。
